Arteryex/Wellmira、PHRを活用した多職種連携の有効性を実証
~医師の判断支援における有効性を確認、「パシャっとカルテ」「カロママ プラス」両社アプリの連携によるPHR利活用拡大の有用性の検討へ~
経済産業省「令和7年度ヘルスケア産業基盤高度化推進事業(PHRを活用した多職種連携におけるユースケース創出に向けた実証調査事業)」の実証事業者に採択されたArteryex株式会社(代表取締役:李東瀛、以下「Arteryex」)と株式会社Wellmira(代表取締役社長兼CEO:渡辺敏成、以下「Wellmira」)は、2026年1月13日より実施しておりましたユースケース「医療・日常生活データの一元管理による多職種連携・業務効率化支援(『支えるノート for 介護』―必要な情報を必要な人に、必要な時に―)」の実証を完了し、PHRを介した多職種連携の有用性を確認しましたので、結果をご報告いたします。
参考プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000044584.html
本実証では、Arteryexが運営する医療情報管理アプリ「パシャっとカルテ」の医療・バイタルデータと、Wellmiraが運営するAI健康アプリ「カロママ プラス」の食事・生活データをPHR(※)として一元管理できるプラットフォーム『支えるノート for 介護』を、介護施設に導入。医師・看護師・薬剤師・介護士の多職種間やご家族で情報を共有する運用を3週間にわたり検証いたしました。
その結果、PHRを介した医療・生活データの一元閲覧環境が、医師による利用者の状態把握および早期介入判断の支援に有効であることが確認できました。
両社は、本実証で得られた知見を活かし、「パシャっとカルテ」と「カロママ プラス」の連携によるPHR利活用拡大の有用性について検討を開始いたします。
※PHR とは:Personal Health Record(パーソナル・ヘルス・レコード)、個人の健康や身体の情報を記録した健康・医療・介護などのデータのこと
実証の概要
本実証は、株式会社とやまかいごが運営する介護施設を実証フィールドとし、2026年1月13日から2月上旬にかけての約3週間で実施いたしました。本実証には、医師・薬剤師・訪問看護師・介護士、施設利用者、ご家族にご参加いただきました。
| 項目 | 内容 |
| 実証期間 | 2026年1月13日(火)~2026年2月上旬 |
| 実証フィールド | 株式会社とやまかいごが運営する介護施設 |
| 参加者 | 医師・薬剤師・訪問看護師・介護士・施設利用者・ご家族 |
| 連携データ |
・医療情報・検査結果・薬剤情報・バイタル(パシャっとカルテ) ・食事画像・メニュー・喫食量・水分摂取量(カロママ プラス) ・主訴・服薬・排泄記録(支えるノート for 介護) |
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検証項目 |
①PHRデータの閲覧・利用頻度 ②異常検知・投薬判断の簡便さ ③多職種間の情報共有満足度 ④加算算定可能性 |
主な検証結果
1.医療・日常生活データを活用した判断支援の有効性 ― 医師の早期介入判断を支援
PHRを介して医療・生活データを一元的に閲覧できる環境を構築したところ、医師を中心に、利用者の状態把握や早期介入判断を支援できる可能性が確認できました。 体温・血圧・服薬状況のアラート機能は、重症化予防のための早期介入(医師への報告、臨時訪問判断等)の補助として有効に機能することを確認しました。
2.多職種間の情報共有の有効性 ― 医師からの「指示伝達」が円滑化
『支えるノート for 介護』を介した情報共有について、医師からは「他職種との情報共有が円滑になった」との評価が得られ、PHRを介した情報伝達が医師の判断・指示伝達において有効であることが確認できました。
3.診療・介護報酬加算への寄与可能性
本実証で利用したシステムにより、生産性向上推進体制加算Ⅱの算定要件であるICT活用状況・記録体制の整備が可能であることを確認いたしました。今後は申請・報告業務の自動化を前提としたプロダクト改善により、現場負担を抑えた形での加算算定の実運用化を目指します。
実証から見えた価値と今後の展望
本実証を通じて、PHRを活用した多職種連携が、医師の判断支援および介護現場におけるデータドリブンなケア提供基盤として機能しうることを確認しました。両社は本成果を踏まえ、以下の3つの軸で社会実装を検討してまいります。
「パシャっとカルテ」と「カロママ プラス」の連携によるPHR利活用拡大の有用性を検討
本実証では、「パシャっとカルテ」の医療・バイタルデータと「カロママ プラス」の食事・生活データを統合的に活用することによる価値を確認することができました。両社はこの知見を踏まえ、両サービスのさらなる連携によって「医療データ」と「食・生活データ」を横断的に活用するPHR利活用のユースケースの有用性について、検討を開始いたします。具体的には、健康診断結果や検査値と食生活データを掛け合わせた行動変容支援、服薬・処方情報と栄養データを連携させた重症化予防、慢性疾患を抱える利用者へのきめ細やかな生活習慣サポートなど、「医療」と「生活」の両面から個人の健康を支援する新たな価値提供の可能性を探ってまいります。
プロダクトの体験設計アップデートと検証スケールの拡大
職種別の業務フローに応じた通知条件の最適化、入力導線の改善、評価ロジックの拡充を進めるとともに、検証施設・対象者数を拡大し、長期的な有効性および医療・介護アウトカムの定量評価を行ってまいります。
継続的なエビデンス蓄積に基づく制度提言
ICTを活用した多職種連携が、利用者の重症化予防および社会保障費削減に資することを示すエビデンスを継続的に蓄積し、複数年度にわたる検証を経て、新たな診療・介護報酬の加算項目の創設に向けた政策提言を行ってまいります。
事業者情報
サービス事業者:Arteryex株式会社 https://arteryex.biz/
医療情報の利活用を促進しユーザーに価値を還元すること目指し、医療情報プラットフォーム提供事業、医療/ヘルスケアに関する事業・システム開発、「パシャっとカルテ」を中心とした自社製品の運用を行っております。
【本事業で提供したサービス】『支えるノート for 介護』、「パシャっとカルテ」
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医療情報管理アプリ「パシャっとカルテ」 https://arteryex.biz/click-karte/ 健康診断の結果や検査結果、お薬手帳などの医療情報を簡単にデータ化して管理できる、一般消費者向けアプリ |
PHR事業者:株式会社Wellmira https://www.wellmira.jp/
『世界中の誰もが、自然に健康になれる社会を創る』をミッションに、PHRを活用し、個人の行動変容、企業のヘルスケアに関する課題を解決します。
【本事業で提供したサービス】「カロママ プラス」
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AI健康アプリ「カロママ プラス」 https://calomama.com/ 食事・運動・睡眠などのライフログを入力すると、パーソナルAIコーチ「カロママ」から実践的な健康アドバイスが届きます。健康診断結果やウェアラブルデバイスとのデータ連携が可能で、PHRデータやライフログデータを日々記録することで、パーソナルな健康アドバイスを提供します。 |
